こんにちは。
先日の4月30日を以って、第41回ストックホルムマラソン2019のエントリーが締め切られました。
今回は、エントリーされた方に向け、この大会のコースと地図、更にはペース配分や難易度についても解説をさせていただきます。
ストックホルムマラソンのコースは1912年のストックホルムオリンピックのメイン会場としても使われた、ストックホルム・オリンピックスタジアム前の道路をスタートし、フィニッシュはその競技場内に入って、3/4周(300m)ほど周回してゴールをするという、エリートランナーのような感覚を味合える設定になっております。
2017年大会までは同じ道路を2回走る周回コースでしたが、2018年大会の第40回大会を記念し、一部コースの変更が行われ、競技者同士の接触の可能性も減り、かなり走りやすくなりました。以下にて、細かく説明をさせていただきます。
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目次
第41回ストックホルムマラソン2019のコースと地図
ストックホルムマラソンは、2017年の第39回大会までは市街地を中心とした周回コースでしたが、2018年の第40回大会からはストックホルムの主要な7つの地区を全て通るコースへと変更されました。
その7つの地区というのが、
- シックでトレンディなレストランが集まる地区「ヴァーサスタン」
- 西部に位置しリーズナブルな店や高級レストランが混在する「クングスホルメン」
- 街の中心地「ノルマルム」
- 高級住宅地や有名インエリアショップが並ぶ「エステルマルム」
- 美しく静かで島全体が自然公園となっている「ユールゴーデン島」
- 王宮や大聖堂のある旧市街「ガムラスタン」
- 若者やクリエイター・アーティスト達に人気のオシャレな街「セーデルマルム」
です。
このセーデルマルムを走り終えた後は、ヴェスターブロンという長い橋を渡り、その後は、既に一度走った、クングスホルメン、ノルマルム、エステルマルムをもう一度走ってゴールに向かうコースになります。
10km手前の地点、クングスホルメンの東端にはノーベル賞の記念晩餐会で行われる会場としても有名なストックホルム市庁舎があったり、10kmを過ぎてからのノルマルムには、国会議事堂、オペラハウス、王立公園があったりと、数々の観光スポットが網羅されたコース設計です。
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第41回ストックホルムマラソン2019のペース配分と難易度
第41回ストックホルムマラソン2019のペース配分
ペース配分については、フルマラソンではどの大会も共通して言えることですが、最初の入りのペースが速くなりすぎないよう、心掛けて下さい。
この大会は6月1日に行われ、その時期のストックホルムの平均気温は、10~15℃程度と適温ではありますが、これはあくまで1日の平均気温です。
北欧とは言え、夏ですから、天気が良ければ、20℃を超えることもあり、暑さも感じることがあるでしょう。
暑い場合、身体が暖まるのが早く、スピードは出やすいですが、あまりにも速いペースで入ってしまいますと、その反動が後半に来て、一気のペースダウンとなります。
ストックホルムマラソンの場合には、
- 街の中心地のノルマルム
- 住宅街のエステルマルム
- 旧市街地のガムラスタン
は応援をしてくれる人が多く、気分がとても高揚しやすいです。
しかし、1回目にここを通過する、10~15㎞、25㎞手前という地点ではまだ残りの距離がだいぶ長いので、ここでペースが上がらないよう注意しましょう。
このレースの勝負所はセーデルマルムからクングスホルメンにかかるヴェスターブロンに差し掛かる辺りです。
島と島を結ぶ非常に長い橋であり、走行距離としても33㎞程度走ってきた地点になりますので、非常に苦しいところですが、逆にこの辺りで踏ん張り、ペースを気持ち上げて橋を超えられれば、最後は応援を力に変えていく走りができるでしょう。
第41回ストックホルムマラソン2019の難易度
このストックホルムマラソンの難しいところは、高低差は30m以内と大きな上りや下りが無い一方で、コース全体として全体的に細かいアップダウンが続くことです。
急な坂が脚に負荷がかかることは容易に想像がつくかもしれませんが、走りにはリズムがあるため、小さなアップダウンでピッチ(回転数)やストライド(歩幅)が変化することは思っている以上に負担となります。
ペースの変動は仕方ありまんが、
- 急に回転数が少なく(多く)なったり、
- 急に歩幅が狭く(広く)なったり、
ということが無いように気を付けて下さい。
また、リズムに関連することでもう一つ注意があります。
これはストックホルムマラソンに限ったことではなく、海外の市民マラソンではよくあることですが、海外では日本のマラソン大会とは異なり、コース上を自転車や歩行者が隙を見て横切っていくことは多くあります。
そこで急ブレーキをかけたりしてしまうと、再加速には大きくエネルギーを使ってしまいますので、幅広い視野を持って走り、急なペース変動を少なくすることも必要になります。
まとめ
以上が「第41回ストックホルムマラソン2019」の紹介でした。
ストックホルムマラソンは北欧の短い夏のイベントとして、走ることそのものだけではなく、大会全体がお祭りムードとなりますので、大会全体の雰囲気も含んで楽しんでみて下さい。
ちなみに、ストックホルムでのマラソンは日本人にとっては、特別な意味を持っています。
その理由は、1912年のストックホルムオリンピック、日本の「マラソンの父」と称され、現在行われている大河ドラマ「いだてん」のモデルともなっている金栗四三氏が日本で初めて夏のオリンピックにマラソン競技で参加したのが、このストックホルム大会なのです。
この年のオリンピックのマラソンは気温40度を超す炎天下での開催となり、金栗氏は遇えなくゴール地点に辿り着けず、失踪扱いをされ、その55年後にゴールを果たしたという経緯があります。
そんな歴史を知った上で参加していただけると、ゴールの際、より特別な気持ちを持って、感動のフィニッシュを迎えられることでしょう。
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