こんにちは!
スポーツニュースなどで、テニスの話題になるとよく耳にするマスターズや4大大会などの言葉を結構テレビなどで聞かないですか?
スポーツキャスターの話を聞いていると大きな大会なんだろうなということは理解できますよね。
しかし、この大会は、どれくらいすごいのかと聞かれてテニス大会のランクや仕組みを説明できる人は意外と少なんじゃないでしょうか?
今回はそんな方の為に、
- 世界大会のランクと仕組み
- 世界大会の参加資格や賞金・レベル
について説明してみたいと思います。
この内容を知っている知らないでは、テニスの楽しみ方がまた違ってきますので是非チェックしてくださいね!
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テニスに関してはこちらの記事でも紹介しておりますので、合わせてお読みください。
目次
男子テニス世界大会のランク仕組み
男子テニスの大会ランクや仕組みは?
それではまずは、男子から説明しますね。
男子の国際大会に参加する選手は、男子プロテニス協会(Assosiation of TennisProfessional 略称:ATP)に加盟しています。毎年1月から各地で毎週のように行われる大会に出場するため世界各地を転戦します。
各大会は、規模によって下図のようなランクに分けられます。
グランドスラム
よく聞く、4大大会というのは、このグランドスラムの大会のことを指しています。
- 最高ランクの大会で全豪オープン、全仏オープン、全英オープン、全米オープンの4大会のこと
- 優勝者は2000ポイント
- 優勝賞金は約3億~約5億
ウィンブルドンという言葉もよく聞きますよね。これは、全英オープンのことを指しています。日本の男子ではまだだれもグランドスラムで優勝した人はいません。
ATPファイナルズ
個人的には一番好きな大会です。なんと世界のトップレベルの中のさらにトップ8人だけが集まって試合をやっちゃいます。
- ツアー最終戦でランキング上位8名のみが出場できる大会。
- 優勝者は最大1500ポイント。
- 優勝賞金は約1億
この大会は、世界のトップ8が終結してガチンコ対決するのでハイレベルな試合しかありません。
選手への待遇も相当なVIPで、宿泊の高級ホテルはもちろんのこと、移動も専用の高級車でお出迎えとアカデミー賞のレッドカーペットみたいな状態です。
錦織選手がこの大会に出場した時に「まるで大統領になった気分だ」といっていたのが印象的です。
この大会に錦織選手は過去4度も出場しています。まさに世界の錦織圭選手ですね!
ATP マスターズ1000(男子)
グランドスラム、ATPファイナルズに次ぐ規模の大きい大会です。世界ランキングを決めるポイントを多く獲得するにはこのランクの大会が非常に重要なウェイトを占めています。
- 9大会が認定されている。
- 世界ランキングのトップ30の選手は原則出場しなければならない。(欠場の場合はペナルティ)
- 優勝時のポイントは1000ポイント
- 優勝賞金は約1億円
このランクの大会は、基本的にランキング上位30名は出場しなければなりません。
ただし、モンテカルロ・オープンは2009年から例外的に出場義務は、なくなりました。
また、以下の条件に達していた場合は、出場辞退が認められています。
- 通算600試合に出場
- 年間12以上出場した年から12年間プレーしていること
- 満31歳に達していること
錦織選手は、去年の11月に通算600試合出場を達成しているので今年(2020)から、1大会の出場義務が免除されます。今までは、ヘロヘロでもこのランクの大会は出場しなければいけませんでしたが、体調によっては欠場してもペナルティは発生しません。
けがで苦しんだ錦織選手には、すごくいいことだと思います。
500シリーズ
マスターズ1000に次ぐ大会となっていて、日本では楽天ジャパンオープンがこのランクに認定されています。
- 13大会が認定されている。
- ランキングトップ30の選手はこの13大会中4大会に出場する義務がある。
- 優勝時のポイントは、500ポイント。
- 優勝賞金は、約5000万
この大会もランキング上位30名の選手は、13大会中4大会に出場義務があります。
さらに4大会のうち、一つの大会は以下の4大会でなければいけません。
- チャイナ・オープン
- ジャパン・オープン
- スイス・インドア
- エルステ・バンク・オープン
500シリーズの大会まで、出場義務があるんですね・・・。過酷とは聞いていましたが、
ここまでとは・・・・。
250シリーズ
250シリーズは、ツアーランクの中で一番下のレベルに当たる大会です。
- 39大会が認定されている。
- 優勝時のポイントは250ポイント
- 優勝賞金は、約1000万
このランクの大会は、トップ30の選手からすると4大大会や大きな大会の前哨戦という意味が込められています。
チャレンジャーツアー
この大会は次の若手でブレイクする選手を発掘するには、この大会を見るといいかもしれませんね。
- 優勝時のポイントは70~125ポイント
- 優勝賞金は、大会によってかなりことなるがだいたい500万以下
ヒューチャ―ズ
このランクは、一番最下層のランクになっていて、基本この大会でポイントを稼いで一つ上のチャレンジツアーに出場するまさに登竜門といわれる大会です。
実はこの大会は、ATP管轄ではなくITF(男子サーキット)という団体が管轄しています。
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女子テニスの大会ランクや仕組みは?
女子の大会ランク、ランクは?
次に女子を説明しますね。
女子プロテニス選手が所属する団体は、女子プロテニス協会(Women’s Tennis Association 略称:WTA)に加盟しています。男子同様にこちらも、毎週のように行われる世界各地の大会を1年間転戦します。
各大会は規模によって以下のようなランクに分かれています。
次に各カテゴリについて説明します。
グランドスラム
4大大会のことを指しています。
- 最高ランクの大会で全豪オープン、全仏オープン、全英オープン、全米オープンの4大会のこと
- 優勝者は2000ポイント
- 優勝賞金は約3億~約5億
大阪なおみ選手が先日の全豪オープンで日本人初のグランドスラムを制したことは記憶に新しいですよね。
WTAファイナルズ
去年(2018年)大阪なおみ選手が日本人女子では、伊達公子さん、杉山愛に次ぐ3人目の出場となりました。
- ツアー最終戦でランキング上位8名のみが出場できる大会。
- 優勝者は最大1500ポイント。
- 優勝賞金は約1億
WTAエリート・トロフィー
この大会は、男子にはなく女子のみ開催される大会で、WTAファイナルズの翌週に行われます。
- WTAファイナルに出場できなかったランキング上位11人+大会主催者推薦1人が出場する大会
- 優勝者は最大700ポイント。
プレミアトーナメント
上で説明した男子のランクだとマスターズ1000に当たる大会です。
- グラウンドスラムに次ぐ大会でこのプレミアトーナメントのランクの中でさらに大会規模ごとにプレミアマンダトリー、プレミア5,プレミアの3カテゴリに分かれています。
- 優勝時のポイント獲得はプレミアマンダトリー:1000ポイント、プレミア5:900ポイント、プレミア:470ポイント
- 優勝賞金は、プレミアマンダトリー:約1億円、プレミア5:約6000万 プレミア:約2000万
女子のランキングトップ10の選手は、プレミアマンダトリーの4大会すべて、プレミア5の5大会中4大会に出場する義務があります。女子もかなりハードなスケジュールで大会をこなしていますね。
インターナショナル・トーナメント
この大会は、プレミアトーナメントの次のランクにあたる大会です。日本だと花キューピットオープンがこのランクに属してますね。
- 優勝時のポイントは、280ポイント
- 優勝賞金は、約500万
WTA125Kシリーズ
この大会はランクの最下層に属する大会です。厳密にいえばこのカテゴリーの大会はWTAツアーの試合には認められていません。新人若手の登竜門の大会となっているランクですね。
- 優勝時のポイントは、160ポイント
- 優勝賞金は、約100万
まとめ
今回は
- テニス世界大会のランクと仕組みとは。
- 参加資格や賞金・レベル。
について説明しました。
テニスの世界大会のランク・賞金・レベルについては、よほどのテニス好きの方以外は知らないと思いますので知っておくとテニス通と呼ばれるかもしれませんよ。
また、世界のトップ選手たちは、出場義務のある大会に必ず出場しなければいけないという制限もあります。
そんな過酷環境の中で自分をコントロールして1年間戦い続けるプレッシャーは半端ないと思います。
そんな選手の思いをくみ取りながらテニスを観戦するともっと面白く感じるでしょう。
テニスに関してはこちらの記事でも紹介しておりますので、合わせてお読みください。
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